校長先生のお話

一生懸命と繰り返し繰り返し

一生懸命と繰り返し繰り返し

 先週、9月20日の運動会,皆さんは,とてもよく頑張りました。すばらしい運動会になりました。また一つ大きなよい思い出ができましたね。
 その後、朝夕が涼しくなっています。木曜日は衣替えとなっています。温度差があるので、体調には気を付けましょう。

 さて,皆さん、本田宗一郎という人を知っているでしょうか。すでに亡くなられて、ずいぶん経つので知らない人が多いと思います。本田技研という会社、ホンダの自動車をつくる会社です。その会社を自分一代で作り上げた方です。連休中に読んだ本に書いてあったことですが、その時、この本田宗一郎さんのお話が書いてありました。紹介します。
 本田さんは子どもの頃、泳ぐことがあまりできなかったところ、生きているメダカを飲み込めば泳げるようになると教えてくれたそうです。それを信じた本田さんは、泳げるようになりたいという気持ちで、小川に入って、泳いでいるメダカをすくっては飲み込み、手足を一生懸命にバタバタさせました。でも、なかなか泳げるようになりません。そこで、メダカが小さすぎるのかなと思い、今度は少し大きな魚をすくっては飲み込んで、手足を一生懸命にバタバタとさせました。そうすると、少しだけ泳げるようになりました。これを何度も一生懸命に繰り返し繰り返しやっていくうちに、いつの間にか泳げるようになったということだそうです。
 今のお話しで、当然、メダカや魚を飲み込んだから泳げるようになったはずがありませんね。皆さんは、絶対にまねをしてはいけません。
 私が、このお話しをしたのは、「一生懸命に」「繰り返し繰り返し」という努力が、物事を成功させるもとになるということです。そして、もう一つ、本田さんは、物事を成功させる源は、「意思の力」だと言われています。何事も、本田さんのように「泳げるようになりたい」という強い気持ちをもつことが大切なのです。その強い気持ちがあるから、一生懸命になれるし、失敗しても繰り返し繰り返し頑張れるのです。
 このことから、皆さんも、勉強でも、スポーツや習い事でも、自分がやりたいことがあれば、やりたいという強い気持ちを、まずは持つこと。また、最後までやり続けていく強い気持ちを持つことです。そして、その気持ちで「一生懸命に」「繰り返し繰り返し」という努力を積み重ねることです。