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令和4年度に向けた進学説明会におけるご質問への回答

令和4年度に向けた進学説明会におけるご質問への回答

 去る6月12日(土)開催いたしました進学説明会に、多くの方々にお越しいただき、お礼申し上げます。当日、口頭でお尋ねいただきましたこと、アンケートにお書きいただきましたことで、複数のご質問があるものについて、お答えさせていただきます

Q1. 入試について、どのような内容でどの程度の学力が必要なのでしょうか。また、個々で勉強するとき、どのようにするのが望ましいのでしょうか。
 そして、入学時には、ひらがな・カタカナの読み書きをどの程度できるようにしておかなくてはならないのですか。

A1. 入試内容は、筆記テスト・全体活動・面接となっており、それらを総合的に考慮して判断しております。また、ペーパーテストでも満点をめざしていません。実際、過去10年の平均正答率も60%台となっています。特別な準備というよりも、毎日の生活体験を豊かにすることが大切と考えています。文字を書くということもテストにはありません。
 ご家族が毎日一定の時間(15分間ぐらい)、本の読み聞かせをした後で、登場人物がそれぞれ何をしたのか等の内容を聞いてあげてください。いろいろな本を見ながら、ものの名前を覚えるのもおすすめします。鉛筆の正しい持ち方ができるかも見てあげていただければと思います。また、10までの数の操作ができるようにしてあげてください。
 何よりも、相手のお話を聞くこと、あいさつ・返事がきちんとできること、友達と仲良く遊べること等、基本的なことができるようにしていただければと思います。
 以上のことからも、入学までに読み書きができるようにする必要はありません。自分の名前ができれば十分です。

Q2. 入学後、学習についていけるかどうか心配です。また、宿題が多いと聞いていますが、大丈夫でしょうか。仕事の関係で、宿題を見てあげられないように思うので、それも心配です。

A2. まず、本校では、入学案内や説明会でもお話ししましたように、入学してしばらくは、スタートカリキュラムを編成し、少しずつ慣れていくようにするとともに、就学前教育を踏まえて指導をしていきますので、ご安心ください。
 また、その後も、国語と算数については、毎月のテストを実施して不十分な所があれば、全体でも復習を行います。個別にも、再テストや個別指導を行うようにしています。
 宿題(本校では「課題学習」と位置づけています)については、発達段階に応じて、少しずつ増やしていくようにしています。
 ちなみに、先週の1年生の課題には、国語と算数のプリント各1枚となっています。金曜日にはお手伝いと読書となっていました。放課後預かり教室を利用している児童は、みんな教室が始まる前には終わらせています。
 基本的には、課題学習は、学校での学びを復習すること、基礎基本的な内容を反復練習すること、音読や日記等の毎日することを中心に指導しています。そのような積み重ねをしてから、高学年で、「自学自習」できるようにしていきたいと考えています。ご家庭にお願いしたいことは、しているかどうかを確認してあげてほしいと考えています。

Q3. 共働きなので、放課後預かり教室の内容を具体的に知りたいです。

A3. 本校では、「放課後預かり教室」を開設しております。1~4年生について、授業日の月曜日から金曜日に、放課後から午後6時30分まで、課題学習や読書、知育遊びを中心に実施しています。また、長期休業中にも、土・日・祝日・お盆・年末年始休を除いて、午前8時から午後6時30分まで実施しています。入学案内15ページにも掲載しております。
 指導については、本校教員が交代で1名、徳島文理大学で教員を目指している大学院生や学生が数名あたっています。
 学期期間中は、基本的に午後4時30分までは自分の教室で課題学習したり読書したりしています。その後、まずランチルームに行き、おやつを食べ、2階自由活動室に行き、課題学習や読書、知育遊びをしてお迎えを待つことになります。知育遊びとは、パズル・レゴブロック・折り紙・カルタ・将棋・オセロ等々です。例えば、折り紙は、図形感覚の育成に結びつきます。
 夏休みは、長時間となりますので次のようなことをしています。
 ●夏休み中の課題等をまず終わらせる
 ●大学から講師を招聘しての特別教室(昨年度は、絵画・パソコン・理科実験・英会話・おもちゃづくり・工作等)
 ●希望者は、実施日を設定して水泳(OKスイミング教室まで教員が送迎して)
 ●体育館でのボール遊び
 ●名作等のDVD鑑賞やパソコン体験等

Q4. いじめや不登校はあるのですか。それらへの対応はどうなっていますか。

A4. いじめや不登校は、すべての児童に起こりうるものという基本的認識をもっています。
 いじめについて、まず、本校では、「学校いじめ防止基本方針」を策定し、全教職員あげて、その防止に取り組んでいます。例えば、次のようなことを実施しています。
 ●いじめを許さない学校づくり、仲間づくりに取り組む。
 ●いじめの兆候を見逃さない、見過ごさない。
 ●学期毎に実施する友達関係のアンケートを行う。
 ●児童の表情、日記、保護者からの手紙等により個別に聴き取りなどを行う。
 ●教師と児童、保護者との信頼関係の構築を図る。
 万が一、発生した場合も、いじめを受けた児童を守り抜くことから、問題の解消まで責任を持って取り組む体制を整えています。
 不登校についても、同様に全教職員が共通理解した上で、早期発見・早期対応に取り組んでいます。また、不登校気味の児童がいた場合は、家庭との連携、相談機関等の利用、保健室登校等々の対応を図るようにしています。

Q5. 先生方の指導方法など、子供たちへの接し方などの研修などはしているのでしょうか。

A5. 当然のこととして、校内研修や職員会・職員打ち合わせの時間において、学校として、全教員が共通理解して指導・対応するようにしています。また、対外的に研究会に参加したり、研究授業及び研究会を実施して、教員としての力量向上に努めていますが、昨年度・今年度については、新型コロナウイルス感染症への感染予防対策として、県外や多くの教員が集まる研究会には参加せず、オンラインで研修するようにしています。
 ちなみに、今年度の校内研修内容は、①児童の心についての研修、②国語と算数の基幹教科の指導の在り方研修、③ICT活用研修の3つの柱を掲げています。

Q6. 学年ごとの授業の時間割や教科ごとの担任制か、詳しく知りたいです。

A6. まず、学年ごとの時間割ですが、入学案内11ページに1年生と6年生の時間割例をあげています。土曜日を除いて、1年生は毎日5時間授業、2年生は週1回6時間目があり、3年生は、週1回5時間授業で他の曜日は6時間目があります。4年生以上は、基本的に毎日6時間目まで授業があります。
 次に、担任制ですが、小学校ですので、学級担任の役割はきわめて高いと考えています。従って、全学年ともに、学級担任制としています。子どもたちは、学校生活の多くの時間で学級担任とともに過ごします。連絡帳や日記指導も行うとともに、保護者の方との連絡も学級担任が行います。
 しかし、英語・音楽等の専門性の高い教科については、専科教員が指導しています。高学年になるにつれて、専科教員の教科も増えてきます。特に、3年生以上は、国語と算数について教科担任制を取り入れています。つまり、各学年ともに、国語と算数をセットにして、学級担任の一人が両クラスともに国語または算数の指導をして、より教育効果を高めています。

Q7. 通学方法はどうなつていますか。

A7. 通学距離や交通事情等により,その状況が異なりますので,各ご家庭でご判断いただくことになります。現状として、自動車での送迎・バス通・徒歩によって通学しています。
 1年生からバスや徒歩で通学している児童がたくさんいます。また、JRとバス併用する子どもが今年度数名おります。バス通学にいたっては、毎日利用する児童が全体の約20%以上となっています。

Q8. 災害時に、どのように避難されるのか教えてください。

A8. 避難訓練は、年間2回または3回実施しています。その都度、火災・地震や津波等の想定を行い実施しています。今年度は、5月25日(火)を防災学習の日として、実施しました。まず避難訓練を、地震・津波を想定して行い、その後に学級活動として防災学習を各学級で行いました。同日の午後には、「引渡訓練」を行い、保護者に安全、確実を留意して行いました。
 避難場所は、第一次は運動場または駐車場、津波・高潮等の場合は4階教室としています。その他、防災対策として、次のようなことを行っています。
 ●建物は耐震構造となっており、窓ガラスも飛散しないように網入りとしています。
 ●危機管理マニュアルを策定し、全教職員が共通理解・役割分担しています。
 ●校内の施設で、倒れる可能性があるものについては、全て転倒防止対策をしています。
 ●万一のことを考え、全員が最低でも3日間は過ごせるように、食料・簡易トイレ・飲料水・毛布等々の備蓄をしています。
 ●各教室には、一人一人に折りたたみ式の防災ヘルメットを置くようにしています。

Q9. 外部から入ってなじめるかどうか、勉強についていけるかどうかが心配ですが。

A9. ここ数年、徳島文理大学附属幼稚園以外からの入学児童も、全体の半数以上を占め、多くの他の幼稚園・保育所(園)・認定こども園等から本校に入学してくださつています。
 ご心配もおありでしょうが、そのためにも、入学当初のスタートカリキュラムに意味があります。学校に慣れ、新しい友達づくりができるように工夫しています。
 また、低学年では「楽しく」を、中学年では「じっくり」をキーワードとして指導していくようにしています。その上で高いレベルでの学習を始めて行くようにしています。学習は、積み重ねが大切であると考えています。たっぷりと確保されている授業時数を活用して、基礎基本の徹底を図っています。