校長先生のお話

冬至の日には

冬至の日には

 いよいよ、二学期も今週金曜日の終業式までの5日間だけとなりました。先週の朝会でお話ししたように、すすはらいと関連付けて、振り返りという整理をしましょうということ。この時、先日行われた個人懇談で、お家の方と担任の先生がお話ししたことを参考としてみてください。

 さて、今週の水曜日、22日は冬至という日です。冬至というのは、昔からの暦で言われていて、日の出から日の入りまでの時間が最も短い日を指します。つまり、冬至が訪れるとその日は1年中で昼が一番短く、夜が最も長くなるのです。

 昔から、冬至には「かぼちゃ」を食べるという風習があります。そもそも日本のかぼちゃは夏が旬であるのに、なぜ冬である冬至に食べるのでしょうか。それは、かぼちゃがなかなかくさらず、長くもつことからきていると言われています。かぼちゃはカットさえしなければ、2~3か月もの期間保存することができます。今でさえ冷蔵・冷凍の保存技術が向上しているが、昔は野菜を1年中食べることが難しかったのです。そこで、保存期間が長く栄養素を多く含むかぼちゃを食べることで、野菜が不足する厳しい冬を乗り切ることができると考えられたのです。昔の人の知恵ですね。
 冬至のもう一つの風習として、ゆず湯に浸かる風習もあります。この風習は江戸時代からと言われていて、お湯に浸かって病気を治す「湯治(とうじ)」の語呂合わせからきているとも言われています。
 このように、昔ながらの風習が現代まで受け継がれていることが、たくさんあります。それぞれに意味があります。これから年末・年始になると、昔から伝わる、続けられている行事や習わしがずいぶんと行われることになります。その時、何も考えずにするのと、なぜかなと考え調べて、その意味を知った上でするのとでは、ずいぶんと違います。なぜかなと考えることは、とても大切なことだと思います。