校長先生のお話

自分らしく過ごしていくために

自分らしく過ごしていくために

 先週の金曜日と土曜日に,5年生が奈良社会見学旅行に行ってきました。5年生の皆さん,楽しかったですか。勉強になりましたか。見学してきたことをしっかりとまとめておきましょう。さすがに5年生,旅行中,良い行動がとれていました。そして,次は4年生の牟岐少年自然の家宿泊学習で再来週の月曜日に行くことになります。5年生を見習って,規則正しい活動をしていくための,心構えをしていきましょう。

 さて,今日は,誰もが自分らしく過ごしていくことができることについてお話ししたいと思います。ちょっと難しいかもしれませんが,とても大切なことです。
 まず,「自分がされて嫌なことは,他の人にしてはいけません」と言われたことはありませんか。おそらく,多くの人が言われたことがあるのではないでしょうか。これは,とても大切なことなのですが,もう一つ,知ってほしいこと,考えてほしいことがあります。「自分がされて平気なことでも,他の人にとってはそうではないことがある」ということです。
 例えば,牛乳を飲むということ。牛乳は体にためにとてもよいものですから,給食にも出ています。先生方からも,しっかり飲んでいきましょうと言われたことがあると思います。けれども,牛乳アレルギーの人にとっては,どうしても飲めないものです。そんなお友達がいるかもしれません。そんな人に,無理やり牛乳を飲ませようとするのは,どうでしょう。その人にとっては,とてもつらいことです。
 自分は大丈夫だから,相手も大丈夫とは限らないのです。このぐらい言ってもいけるだろうと思っても,相手にとっては本当につらいことかもしれないのです。
 人には,それぞれ違いというものがあります。それは当たり前なのです。違うからこそ,あなたはあなた,私は私と思えるのです。自分と他の人が違うということを知って,そして,認めて,さらに,大切にし合っていくことが,もっとできればと思います。
 「自分を大切にしたいのであれば,同じくらいに,他の人も大切にすること」
 これが,結局,私たち一人一人が自分らしく生きていくことにつながるのではないかなと思います。