校長先生のお話

三つの習慣

三つの習慣

 先週の夏至あたりから、夏らしく暑くなってきています。今週は、梅雨らしく雨が多い予報です。気温も気になりますが、湿度も気になるところです。先週も言いましたが、熱中症に気を付けて過ごしていきましょう。

 さて、今日は、ずいぶん前の事になりますが、私がお手本にしていた人のことについてお話ししたいと思います。
 その人は、同じ学校で一緒に働いていた人です。私より少し年が上で、とにかく何をしてもきちんとしていて、間違いが殆どなかった人でした。
 私もそんなふうになりたいなあと思って、ずっとその人のことを観察していました。そして、しばらくして、3つのことについて気付きました。
 まず、一つは、その人は書類を読むときに、指で文章をなぞりながら何度も繰り返して読んでいました。二つ目は、人の話や説明を聞くときは最後までじっくりと聞き、分からないことは何度も質問していました。そして、三つ目は、自分の書いた文章は何度も読み返して手直しをしていました。
 やはり、何でも注意深く読み、人の話を最後まで聞き、書いたものを読み返して手直しするということ、ずっとやってこられたのだなあと思いました。私は、勇気を出して、その人にそのことをお話して、いつからそのような習慣がついたのですかと聞いてみました。
 そうすると、その人は、小学校の時に教えてもらい続けていますとのことでした。改めて感心して、私も、できるだけ真似をするように心がけるようにしていきました。と同時に、私のように大人になって気付くのではなく、子どもの時から気付いていればとも思いました。

 繰り返し読むこと、話をじっくりと聞くこと、見直しをすること、この三つの習慣をぜひ皆さんにも身に付けてほしいと思います。そうすると、ずいぶんと変ってくるのではないかと思います。できることから、やってみてください。