校長先生のお話

7月4日のことについて

7月4日のことについて

 いつの間にか、今日で6月が終わり、明日からは7月となります。カレンダーを見てみると、4月に始まった1学期も、あと3週間足らずとなりました。
 今年は、いつもの年とずいぶん違っています。それは、梅雨明けが今までの中でも一番早かったということです。梅雨に入ってから、あまり雨が降らずに晴れが多かったように思います。それで、梅雨明けですから、今年の夏は、本当に暑くなりそうです。今週も気温が高くなりそうですので、熱中症には十分に気を付けてください。

 さて、今週の金曜日、7月4日は、村崎学園にとっても、徳島にとっても、忘れてはならない日となっています。
 今から80年前、当時は、日本がアメリカ・中国などの国々と戦争をしていました。日本の各地が、アメリカ軍の飛行機の攻撃で街が焼けてしまうという空襲がありました。今の日本人にとって想像しにくいことですが、徳島市も7月4日にアメリカ軍の爆撃機B29という大きな飛行機が129機、1機だけでもこの体育館より大きい飛行機からたくさんの爆弾、記録によると35万本以上も落とされ、街中が焼け野が原になってしまいました。その1回の徳島空襲で、なんと行方不明も入れて約1,000人の命が失われました。殆どが普通の市民でした。
 その時、亡くなった人の中に、私たちの村崎学園をつくってくださった村崎サイ先生もいます。村崎サイ先生は、明治28年、1895年にこの学園を創立されました。今年で創立130周年です。130周年を向かえる学園のもとをつくってくださった村崎サイ先生は、先ほどの徳島空襲で、学校の校舎とともに亡くなられたのです。だから、今もこの日は、学園としても忘れてはならない日となっています。
 今も世界のいろんな所で戦争が続いています。その時、いつも普通の市民がたくさん犠牲になっています。テレビや新聞で出ていますが、私たちの日本の国でも、徳島でも、戦争の犠牲になっているのです。

 今日の話は、低学年の人には難しい話でしたが、要は、戦争や喧嘩などをなくして、世界中みんなが仲良くしていくことがいかに大切かということです。