校長先生のお話

三つの幸せ

三つの幸せ

11月も、早くも3分の1が過ぎました。秋も深まっています。昔の暦では、実は冬になります。先週の金曜日が「立冬」と言い、暦の上では冬になるのです。

さて、みなさん、最近読んだ本で、いい話だなと思うものがあったので、私の考えも入れてご紹介したいと思います。人間が味わう「幸せ」には、三つあるというこうことです。まず、その一つは、「もらう幸せ」です。言葉の通り、何かをもらったり、何かをしてもらったりした時に感じる幸せのことです。赤ちゃんや小さな子供は、ほとんどしてもらっています。皆さんも、お家の人にいろいろとしてもらっているのではないでしょうか。これは、本当に幸せで有り難いことです。
二つ目の幸せとは、「できる幸せ」だそうです。皆さんは、小学校に入ってきて、いろいろなことが少しずつできるようになっています。文字が読めてかけるように、算数の問題もどんどんとできるように、友達とも仲よく活動ができるように、いろいろな行事に参加していろいろとできるようになりました。つまり、一つ一つ努力したり、仲間と協力したりして、「できる幸せ」を感じることができています。これは、本当に素晴らしいことです。
そして、三つ目の幸せとは、「あげる幸せ」ということです。一つ目の「もらう幸せ」はだれかにしてもらうでした。二つ目の「できる幸せ」は自分ができるようになることでした。この三つ目の「あげる幸せ」は、他の人にしてあげるということです。6年生の人たちは、行事の度に準備や練習をしたり、当日もお世話をしてあげています。その時、きっと達成感や充実感を味わっていると思います。自分が他の人や社会のために役立っているということを感じることは素晴らしいことです。また、自分のことを横に置いて、相手のことやみんなのことを考えられることは、本当に尊いことなのです。1年生から5年生についても、この「あげる幸せ」を経験していることと思います。

「もらう幸せ」や「できる幸せ」も大切ですが、「あげる幸せ」も是非どんどんと感じられるようにして欲しいと願っています。