校長先生のお話

今日から読書週間です

今日から読書週間です

 10月も最後の週となり、次第に秋が深まってきています。スポーツの秋、収穫の秋等、いろいろありますが、文化の秋らしく、今週の木曜日と金曜日には、全校茶会があります。事前の学習も進んでいると思いますが、しっかりと日本の伝統文化に慣れ親しんで欲しいと思います。

 さて、今日10月27日は読書の日となっていて、今日から、読書週間が始まっています。11月3日の文化の日をはさんだ2週間、つまり10月27日から11月9日までを読書週間としています。この読書週間は、昭和22年に始まりました。ずいぶん昔なので皆さんは知らないとは思いますが、日本は、昭和20年8月15日まで長い間、戦争をしていました。そこで、「読書を通して平和な国をつくる」という願いのもとにつくられました。それまで、日本は長い間戦争をしていたので、自由に読書することが許されず、必要な知識が得られなかったり、正しく考え判断することができなかったりしました。平和な国にしていくためには、読書を通して、いろいろな考え方に出会い、自由にものを考え深められるようにしていくことが大切だと考えたのです。
 それ以来、この読書週間は日本国中に広がり、日本は世界でも本を多く読む国民となりました。最初の願い通り、ずっと平和な国となっています。
 ところが、最近、読書離れと言う言葉があるように、本を読まない人が増えてきているのです。ある調査によると、なんと小・中・高校生の半数が読書をしないようで、10年前から1.5倍になっているそうです。読書よりも、テレビやスマホなど方がとても多くなっているそうです。けれども、読書には、読書にしかない楽しさや良さがたくさんあります。文理小学校では、一年中、全校で読書活動を進めています。
 知識を増やしたり、自分でしっかりと考える力、自分をみつめる力、自分で選択・判断できる力が養われ、あたたかい心、豊かな心、自分や他の人を思いをもてる心、やり遂げようとする強い心ができます。せっかくの読書週間です。いつも以上に、読書のすばらしさを味わって欲しいと思います。