MESHを使ってプログラミング学習(5年生情報学習)
2020年10月13日
本日5校時目,5年2組は,パソコン室でプログラミング学習を行いました。子どもたちは,1学期の学習で,スフィロという球体のロボットをリモートコントロールして,ロボットが人のコントロールでどうのように動くのかということを体感しました。その学習の中で,「次はこのスフィロを自分たちが思ったように動かしてみたい」,「上手くコントロールできれば遊びや仕事にも使えるんじゃないのかな」という思いや意見がたくさん出てきました。「それじゃあ,何が必要なんだろう」と問うと,「スフィロを動かす何かだよ」「スフィロに動けっていう命令をしなきゃ」「わたしは,細かく,あそこを左に曲がってとか,2m進んで後ろに下がれとか,命令を出せたら面白いと思う」というふうに,子どもたちなりにスフィロを自由に操るための考えをいろいろと巡らせました。そして,子どもたちは,自分たちの思いを可能にするのは,スフィロを(思ったように)動かすための命令=プログラムが必要だということに気付いたのです。
そこで,MESHと呼ばれるブロックの登場です。この小さなブロックは,タブレット上のアプリケーションでプログラムを組むと,そのプログラムを受けてブロックの中に仕組まれたLED電球や小さなスピーカーが反応して,音を出したり光ったり,また人感センサーを組み合わせることで,防犯ブザーからいたずらグッズまで作ることができるというものです。先週,1時間MESHの使い方を学習しましたが,何としてもスフィロを自由に動かしたいという強い思いからか,必死でMESHのプログラムを組んでプログラミングの学習を進めていました。はじめは,単純に光らせたり,音を出してワイワイいうだけだったのですが,しだいに人感センサーを組み合わせると防犯カメラができそうだとか,自動販売機に同じ機能が使われてるとか,身の回りにあるプログラミング機能に気付く子どもたちも現れてきました。ただ,頭では分かっても,いざプログラムを組むとなると,なかなか難しいものです。動くタイミングはどうするかとか,人がその音や色を見たり聞いたりして嫌な気分や驚いたりしないように音量や光量,色の具合などを考えなければいけないとか,問題点が次から次へと出てきます。けれど,子どもたちは四苦八苦しながらも,友達と相談をしながらプログラムを組み換え組み換えして,問題点の解決に努めていました。その中で,一人の男の子が考えた防犯ブザーのプログラムは,プログラム自体はごくごく単純なものですが,細かな設定をすることで実際に生活の中で使えそうなものになっていました。子どもたちのはじめの目標は,『スフィロを思ったように動かそう』だったのですが,今はプログラミング自体に必死です。こうしたプログラミング学習を通じ,様々に試行錯誤を繰り返すことで,スフィロを自由に動かすことは勿論のこと,子どもたち自身が目標の達成や問題の解決を図るために,自分はどのように考え,どう行動すればよいのかということを学んでいくのだなということを強く感じました。