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5年生 算数「炎の算数教室」

5年生 算数「炎の算数教室」

 2学期も始まって早3週間。子どもたちも、先生も、運動会の練習に追われて大忙しの毎日です。そんな中5年生の算数の授業で、1+3+5+・・・+99+101+103の計算てどうするんだろうということが話題になり、みんなで考えてみました。
 その話し合いの中で、昔ドイツにガウスという天才数学者がいて、彼が小学生だったころ、1+2+3+4+5+6+7+8+9+10を求めなさいという問題を、両端から数字を足していくと同じ数が現れるという規則性を用いて一瞬で解いたという話をすると、どうしてそんなことが成り立つんだろういうさらに深堀りをした疑問が出てきたのです。ガウスが用いた方法を自分たちの問題にも当てはめられないかと、みんな必死です。当然授業1時間には収まりきりませんでしたが、図を描いて考える子、電卓を貸してほしいと借りた電卓で必死になって計算する子、友達と相談しながらみんなが喧喧諤諤。友達が出した意見に対して、疑問をぶつけたり、間違っているところを指摘したり。算数が得意な子も、苦手な子も、それぞれの持っている力をふりしぼってガウスが教えてくれた算数の持つ不思議さや面白さに迫ろうとがんばりました。
 そして、なんと子どもたちなりのゴールにたどり着いたのです。その戦いの跡がこの文章といっしょに掲示してある写真に現れていると思います。一見、こんなの子どもにはまだまだ難しいよ。なんて思うことでも、子どもの本気にかかれば、案外子どもはやすやすと目の前の高いハードルを越えてしまうものです。我々大人は、子どもたちの可能性をどこかで勝手に見切ってしまってるのではないか、もっと子どもたちの可能性を信じていく必要がありのではないか、そうしたことを、子どもたちとこの問題を解く中で考えさせられました。
 一つの大きな山を乗りこえた子どもたちの表情は、いつも以上に明るくそして、自信に満ち満ちていました。5年生のみんなよくがんばったよ。ガウス君にちょっと近づけた一日でしたね。