校長先生のお話

みんなは一人のために、一人はみんなのために

みんなは一人のために、一人はみんなのために

 先週の水曜日、昔からの暦で言うと「立冬」でした。立冬は、「冬が立つ」と書くように、冬の兆しが見え始める頃。空気がぐっと冷たくなり、冬の気配を感じる時期です。暦の上では立冬から冬に入るため、「立冬を迎え、暦の上では冬となりました」といったフレーズを見聞きすることが多いと思います。その言葉通りに、先週から朝や夕方が、ずいぶんと寒く感じるようになりました。今日も、朝から、冷たい風が吹き、これまで以上に寒くなっています。

 さて、そのような冬になると、盛んに行われるスポーツがあります。スキーやスケートはもちろんのことですが、サッカーやラグビーもあります。特に、今年は、ラグビーのワールドカップがありました。日本チームも本当によく頑張っていました。ラグビーは、おもしろい形のボールで、15人の選手が主に手でボールを持って走ったり、パスしたりして全員でゴールラインまで運んで点を取ります。小学校でも、タグラグビーが行われています。
 そんなラグビーなのですが、昔から、ラグビー選手が合い言葉のように大切にしている言葉があります。それは、「みんなは一人のために、一人はみんなのために」という言葉です。つまり、みんな一人一人が全力をつくしてチームのために動いていき、チーム全体も一人一人のことを考えて支えていくということです。

 特に、私は、この言葉は、皆さんの学級でも生きてくる言葉ではないかと思います。だれもが、自分の学級が力を合わせて仲のよい学級になることを願っていると思います。そのためには、まず、一人一人がみんなのことを考えていき、行動したり発言したりしていくことが大切です。相手の気持ちを考えることです。そして、そのことが、一人だけでなく、全員が同じ気持ちを持って、みんなと同じ方向で力を出し合うことが大切です。
 このことができていけば、学級はとてもすばらしいものとなります。また、そのことを通して、一人一人も大切にされていくことにつながります。