校長先生のお話

防災とボランティア

防災とボランティア

 三学期が始まって一週間になります。4年ぶりに実施している耐寒運動も始まっています。今週は、金曜日に授業参観もあります。

 そうした中、明後日の1月17日は、防災とボランティアの日となっています。
 29年前、1995年1月17日、神戸市や淡路島を中心に午前5時46分に大きな地震が起こりました。徳島県でも相当揺れました。朝早い時間帯だったので、まだ布団に入っていた人も多く、倒れてきた家具に挟まれたり、家そのものが崩れて下敷きになったり、火事も起こり、たくさんの家が焼けてしまいました。なんと6,000人を越える方々が命を落としました。
 神戸の街では、家をなくした人たち、家は残っても次の地震でつぶれるかもしれないので家の中に入れない人たち、家族をなくした人たち、たくさんの避難所で過ごす人たちで一杯になりました。1月ということで、本当に寒い中、食べ物も殆どなく、みんなが困っていました。そんな時、困っている人たちの姿をテレビや新聞て見て、全国からたくさんのボランティアの人たちが駆けつけてくれました。つぶれた家の片付けや避難所のお世話など、いろんなことに一生懸命に手助けしてくれたのです。
 それを忘れてはいけないということで、毎年、1月15日から21日までを「防災とボランティア週間」と決め、災害が起きた時のための準備や、災害が起きた時、ボランティアの大切さを学ぶようになりました。今では、地震だけでなく、さまざまな災害に全国の人たちがボランティアするようになりました。

 そして、今回の能登半島地震も同じような状態にあります。現時点で、221名の方が亡くなられ、まだ24名の方の行方が分かっていません。そして、1万9千人の方が避難所生活をしているとのことです。阪神淡路大震災と同じように、冬の寒さにも、大変な苦労をされています。私たちができることはないかと考えてしまいます。みんなの力で、少しでも早く元のような生活になることを願っています。