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1年生 ぼく、わたしの世界に一冊しかない絵本

1年生 ぼく、わたしの世界に一冊しかない絵本

 子どもたちは、国語の『「音」をさがして おはなしづくり』の学習で、体や心から聞こえる「音」をさがし、擬音語はカタカナで擬態語はひらがなで表すことを学びました。そして、その言葉を使ってお話づくりをしました。

 簡単なお話をつくっていく中で自分たちが知っている昔話を参考にし、音を入れながら、自分が考える新たな昔話に書きかえていく自作の絵本(世界に一冊だけの絵本)をつくろうということになりました。以前、教師がイギリス人から聞いたクリスマスのお話を絵本にしたものを「先生がつくった世界に一冊だけの絵本だよ。」と紹介したところ、自分たちもいつか世界に一冊だけの絵本をつくりたいと思っていたようです。

 休み時間を使って、絵本作りが始まりました。豊かな想像力で、お話がいろいろな方向へ展開していきました。「えっ、そんな結末になるの?」と驚かされたり、心がほっこりするお話になったり、それぞれに個性が出ていて、素晴らしい世界に1冊しかない絵本となりました。

全員の絵本が完成しました。そこで、作った絵本を一人一人、みんなに読み聞かせすることにしました。みんな、題名を聞くだけで思わず笑ってしまいます。友だちのお話を少し知っている子が「○○さんのお話、おもしろいんよな。」というと、みんなの気持ちがさらにわくわくしてきます。「読んで!読んで!」と言われて、絵本を作った子も嬉しそう。

 自分の絵本を読み聞かせし、全員が読み終わると、「あぁ、おもしろかった!」「音を入れると、お話がわかりやすくなるし、おもしろいね。」とみんな満足そうな表情をしていました。そして、世界に1冊だけの素敵な本を、大事そうに持って帰りました。