トピックス

授業風景:6年理科「大地のつくりと変化」

授業風景:6年理科「大地のつくりと変化」

 学習計画では「太陽と月」の単元ですが、先日からの天候不順で11月教材を前倒しで学習しています。
5年で「流れる水の働き」を学習して流れる水が土砂の浸食、運搬、堆積を行っていることは学習しています。6年では大地の中からあらわれる縞模様が、どのようにして作られたか次の二つの事実から予想します。
 まず、地層の中から出てくる石が河原の石と同じ形であること。さらに、マスシリンダーの中に流し込んだ土が作る縞模様が地層とよく似ていること。この2つをもとに、河口付近で土砂が堆積する様子を実験で明らかにします。

(1)といの上に「小石、砂、ねんど」を同じ割合で加えた土を適量置く。
DSC09515-1 DSC09511-1

(2)水そうに1/3程度水を入れておき、ビーカーのといの上の土を同じ量の水で流し込む。
DSC09537-1 DSC09550-1 DSC09556-1
 
(3)流し込んだあとの土の積もり方を観察する。(40分ほどおき、もう一度)
DSC09566-1 DSC09553-1

1回目のあと「縞模様がない」とか、「見た目がちょっと違う」とか言うつぶやきがありました。さらに、2度目に流し込むと、「層になっている」とか、「坂まで土が積もっている」という声も聞かれました。最後に理由を話し合いながら、河口の緩やかな傾斜は、川から流れ出た土砂が長い年月をかけて作り上げたものだという結論にたどり着き,全員から「そうか~。」というため息とともに「砂浜が遠浅になっているのはそれが原因なんだ。」という声も聞かれました。

地層のできあがる所を見た人は誰もいません。類推と実験をもとにそれを明らかにしていく。理科は科学の楽しみにあふれています。