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1年生 親子読書会

1年生 親子読書会

「読書会、まだ?」と5時間目が終わってから、わくわく、うきうきして、始まるのを待っていました。今日、読んでいただいたのは、「ぼくのスケッチブック」と「シロのないた海」の2冊です。

 「ぼくのスケッチブック」は、主人公の達也さんが、買ったスケッチブックに大好きなワニの絵を描いたところ、それまでに描いていたケーキの絵が消え、魚を描くと、また消える・・・。そして、不思議なことに描いたワニが少しずつ大きくなっていく。実は、スケッチブックのワニが絵に描いたものを食べていたのでした。達也さんは、そんなワニを「ガブリ」と名付けた。どんどん大きくなっていく「ガブリ」。大きくなりすぎて、もう、スケッチブックには入らなくなり、「ガブリ」をどうするべきか考える。そして、「ガブリ」との別れ。さみしいけれど、あるときテレビのニュースに元気な「ガブリ」が出てきてびっくり。そんな心温まる絵本でした。本を読んでもらった子どもたちは、「今日、絵を描いてみようかな。」とか「夜に絵が本当に動くかも。」など、自分の絵がもしかしたら「ガブリ」みたいになるかもしれないと、話がどんどん盛り上がっていました。

「シロのないた海」は、徳島県海部郡海陽町浅川という町を舞台にした、実際にあったお話です。前回起きた、昭和南海地震(昭和21年12月21日)の時の被災した人々の様子が描かれ、地震により生じる津波が来たとき、その瞬間に人々がどのような行動をとるのか、という情景が非常にリアルに描かれています。読み終わって、「みんなは、逃げているときに、飼っている生き物が取り残されていたらどうする?」と質問されました。避難訓練で“お・は・し・も・ち” の「もどらない」を学んでいる子どもたちは、しっかりその答えは知っていました。

 「それでも逃げる!」と自分の命は自分で守る行動を取るという意見が出ました。ただ、ほんとうに戻らないでいられるだろうか・・・というところまで深く考えることは難しいようでした。徳島でも必ず起こると言われている南海地震にどのように立ち向かっていくのか、今後も子どもたちとしっかり話し合っていかなければいけない課題です。

 ご協力いただきました保護者の皆様、ご参加いただきました保護者の皆様、ありがとうございました。