校長先生のお話

ボランティアの心

ボランティアの心

 早いもので、11月最後の朝会となりました。来週の朝会は、12月最初の朝会です。つまり、二学期の終わりまで、1ヶ月を切っているということです。
 さて、先週の朝会で、感謝の心についてお話ししました。今日は、ボランティアの心についてお話ししたいと思います。明日、ボランティア清掃が予定されています。これは、地域の山城公園や校庭・学級園などを美しくすることになっています。縦割り班で、違う学年の人と一緒に清掃活動に取り組むということにより、人のために働くことの大切さ、みんなが協力することの大切さなどを学んでもらいたいということです。
 ところで、ボランティアとは、もともとお金や見返りを求めないで、奉仕の気持ちで人のためにするものです。私は、ここで特に気をつけてもらいたいことがあります。それは、ボランティアするときの気持ちです。「してあげている」という気持ちではなく、「させてもらっている」という気持ちが重要だと思います。「何かしてあげている」という気持ちは、必ず態度に出てしまいます。してもらっている人からすると決して気持ちよいものではありません。ボランティアは、「させてもらっている」という気持ちで参加して、活動した自分も「よくやったなあ」という気持ちが持てるとともに、人のことを思いやる心を育てることができるのです。活動によって、自分もよいものが得られます。今年も全国で台風などの災害がありました。その時、全国からボランティアの方々が片付けに協力していました。本当にすばらしいことだと思います。災害に心が負けそうになっていた人も、ボランティアの人のおかげで、またがんばろうという気持ちが出てきたという話を聞きました。

 私たちの生活する社会が、決して押しつけでなく、ごく自然にボランティアの気持ちで何事もできるようになると、どれだけ住みやすい心地のよい社会になるか、分からないと思います。そのためにも、人の気持ちを考え、進んで人のために働くということ、ぜひ心がけて欲しいと思っています。