校長先生のお話

昔からの風習

昔からの風習

 夕方、ずいぶんと暗くなるのが早くなっています。5時にはもう真っ暗です。今週の土曜日は、昔からの暦から言うと「冬至」ということになります。この日は、一年中で一番、昼間の長さが短くなり、夜の時間が一番長くなります。太陽が出ている時間が約9時間45分、太陽が沈んでいる夜の時間が約14時間15分、なんと、夜の時間が4時間30分も長くなっているのです。
 こんな冬至の日に、昔から行われている風習、習慣がありました。例えば、この日にゆず湯に入るということ。つまり、お風呂の時、ゆずというミカンのような作物を入れて、入るということです。元々は、身を清めて新しい年を迎えるという意味だったそうですが、体を温めて風邪をひきにくくする効果や、ゆずの香りでリラックスする効果もあるようです。
 また、昔から、冬至の日にカボチャを食べると「運が良くなる」とか、「健康でいられる」とも言われています。これも、夏の作物であるカボチャが冬まで保存できる野菜であり、病気にならないための栄養がたっぷり入っていることを昔の人が知っていたからではむないかなと思います。

 このように、昔からの習慣の中には、元々の理由があって伝えられていることがたくさんあります。
 これから年末からお正月にかけては、昔から、大そうじ・年越し蕎麦・鏡餅・お雑煮・書き初めなど、日本の伝統的な行事や習慣がたくさんあります。その一つ一つに、なぜそうするのかという理由があると思います。皆さんも、昔から続いている習慣を体験して、「どうして、こういうことをするのかな」と調べたり、大人の人に聞いてみたりするといいですね。