校長先生のお話

寒い大寒に姿勢をただす

寒い大寒に姿勢をただす

 今日は寒さも緩むという天気予報ですが、毎日、寒い日が続いています。実は、先週の20日が、昔からの暦で言うと、大寒という日になっていました。まさに、この大寒の頃が一年で一番寒いと言われています。現に寒いと思います。

 そんな時、最近、特に気になることがあります。それは、皆さんの姿勢です。昔の人の知恵として、姿勢をまっすぐにすることは、体にとってよいばかりか、心にとってもよいとされています。ついつい、寒くて背中が丸まって、うつむいて歩いている姿を見かけます。そんなことをしていれば、気持ちも暗くなってしまいそうです。気持ちが暗くなると、物事を悪く考えがちになります。授業中の姿勢もそうです。足が前の方に出て、斜めに座っている人、前屈みになって、机から顔が10㎝も離れていない人も見かけました。
 「立腰」という言葉があります。まさに、腰を立てるということです。「気をつけ」の姿勢ではなく、少しかかとに重心をかけて、背筋を伸ばして、あごを引いて前を見ると、よくなります。座っているときも、おしりを後ろに引っ張り、胸を張ると腰が立ちます。その上で、ゆっくりと呼吸をしていくようにします。
 慣れてくれば、続けることが簡単にできます。また、気持ちも落ち着いてきます。昔の人は、普段の当たり前の行動を姿勢よくきちんとしていくことで、その人の姿も心も美しくなると考えられていました。茶道などの作法も、この美しさを教えてくれていると言われています。別の言い方をすれば、「形が整えば心がかわってくる」とも考えられていたようです。
 気を付けて、やっていってほしいと思います。