校長先生のお話

桜の休眠打破から

桜の休眠打破から

 先週の11日(木)の一味会、本当にすばらしかったと思います。みんなで心を一つにして、一つ一つのプログラムにがんばりました。それぞれの学年の表現、どの学年ともにすばらしく、多くの保護者の皆さんから、お褒めの言葉をいただくことができました。皆さんは、また一つ大きく成長できました。この自信を、いろいろなことにつなげていってほしいと思います。

 さて、先々週の朝会で節分と立春についてお話しをしました。その時、だんだんと冬から春に進んでいきます。桜の木には新しい芽が、小さなつぼみがついていますと言いました。そのことについて、少し話を続けていこうと思います。この桜のつぼみは、今、とても小さくて固くなっています。これから、どんどんとふくらんでいき、今年の予報では、3月24日ぐらいに花が咲くようになると言われています。実は、桜は、暖かい冬だったら早く咲くと言うことではないのだそうです。
 桜は、一度きちんとした寒さにさらされないと、つぼみがふくらんでこないのだそうです。これを、ちょっとむずかしい言葉ですが、「休眠打破」と言います。桜は、夏に次の年の春に咲く準備をしているのですが、だんだん寒くなり、一度活動を止めて眠った状態になります。そして、今のような寒さになると、眠りから覚めて活動を再び始めます。つまり、寒さで目を覚ませて、だんだん春に向かって準備を始めるのです。逆に、暖かすぎる冬には、桜の花は遅れてしまうのだそうです。
 これについては、皆さんも同じです。春になれば、皆さんは新しい学年になります。6年生は中学生になります。春になってから準備をするのではなく、この寒さの中でも、今のうちから、次に向けて努力をしていき、準備をしていくことが大切です。今から準備をしていくと、この学年のまとめになるだけでなく、春からの新しい学年ももっと楽しみになってくると思います。
 そして、この3学期を、さらによいものにしていってほしいと思います。