校長先生のお話

姿勢の大切さ

姿勢の大切さ

 先々週、先週とずいぶん寒い日が続いていました。まだまだ寒い日が続くと思いますが、寒さに負けず、しつかりと頑張っていきましょう。

 さて、私は毎朝、皆さんを駐車場で迎えていますが、最近、気になることが二つあります。
 一つは、挨拶です。寒いせいか、最近の挨拶の声が小さくなっているように感じています。大きい声で挨拶を続けてくれている人もいるのですが、全体的には、以前もっと大きな声で挨拶できていたのになあと思います。
 二つ目は、姿勢です。これも寒さのためでしょうか、ポケットに手を入れていたり、背中を丸めて下を向いていたりする人をよく見かけます。

 この二つのことの中でも、特に、姿勢については、授業中の姿勢も気になっているところです。学校の中を見回っていると、気になる姿勢の人が見られます。昔から、姿勢と心の持ちようはとても深く関係していると言われています。「姿勢」という言葉を辞書で調べてみると、二つの意味がありました。①体の構え、②事にあたる態度でした。つまり、体の構えと心の構えということで、とても大切なことです。

 ある雑誌に、「子どもがなかなか集中しないので困っています。」「宿題をなかなか自分からしないのです。」という保護者の質問に対して、大学の研究者が「親の躾で一番大切なことは、姿勢をよくすることです。」と答えていました。体の姿勢をただすとともに、心の構え・態度もただすことを求めているのでしょう。
 私も、その通りだと思います。

 なぜ集中しないかと言えば、集中する心の構えができていないのです。
 なぜ宿題をしないのかと言えば、自分から宿題をやろうとする心の構えができていないのです。正しい姿勢で授業を受けたり、正しい姿勢で家でも勉強していけば、集中力が高まり学習が進みます。
 寒さに負けて、ポケットに手を入れたり、背中を丸めたりして歩くのではなくて、寒さに負けるものかという強い気持ちを姿勢に表してほしいと思います。堂々と胸を張り、凜として寒さに立ち向かいましょう。
 そんなふうに、自分の強い気持ちで、正しい姿勢をしていくことは、何事にも負けない力にもつながります。