校長先生のお話

時間を大切に

時間を大切に

 今週の水曜日、6月10日は、「時の記念日」になっています。これは、今からちょうど百年前の1920年に「時間を守り、アメリカやヨーロッパのように豊かな生活をしていきましょう」と制定されました。その時、6月10日としたのは、『日本書紀』という日本の古い時代のことを記録した本があり、その中に、671年に天智天皇が水時計を使ったのが4月25日で、今の太陽暦で言うと6月10日となったことからだそうです。
 日本人は、世界の中でも、決められた時間を守ると国民であると言われています。また、日本の鉄道や飛行機の出発・到着時刻の正確さは、世界一だとも言われています。当たり前のようなことだとも思いますが、決して世界の中では当たり前ではなく、とても自慢のできることなのです。
 そこで、私から「時間を大切にしましょう」ということをお話しします。
 例えば、1秒という時間はとても短いですが、決してばかにできないのです。
私たちが瞬きしているたった1秒の間に、周りではすごいことが起きているのです。地球は、1秒間に465メートル進む速さで回っています。光は、2秒足らずの間に、月と地球との間を進むことができます。また、これからの季節によく出てくる蚊は、1秒間に600回もはばたくとも言われています。
 こんなことが分かると、1秒1秒を大切にしていかなくてはならないと思えます。それとともに、この1秒の間に、わたしたちも何かできるのではないかなと思ってしまいます。まさに、たかが1秒ですが、されど1秒なのです。
 それともう一つ、「時間を守りましょう」ということです。学校での授業は、45分間です。この大切な授業時間を大切に有効に使いましょう。チャイムが鳴り終わったときには、授業準備ができて席についていますか。だれか一人が1分遅れて、みんなを待たせるとしたら、人数分の時間、25人であれば25分を無駄にしてしまうことになります。ましてや、理由があまりないのに、遅刻をしている人はいないでしょうか。とてももったいないことだと思います。
 みなさんも、時間を大切にすること、時間を守ることについて考えてみてください。