校長先生のお話

努力は大切

努力は大切

 11月も、いよいよ今日と明日だけとなりました。二学期も1ヶ月を切ってしまっています。しだいに寒い季節にもなってきています。元気いっぱい、笑顔いっぱい、やる気いっぱいで頑張っていきましょう。

 さて、今年のNHK大河ドラマ「青天を衝け」、見ている人もいると思います。私も楽しみに見ています。そのドラマの主人公は、渋沢栄一です。この渋沢栄一は、今の三年生が六年生になった時、新しい一万円札に肖像が印刷されることになっています。今の一万円札は福沢諭吉の肖像です。二人とも、主に明治時代に活躍した人です。特に、渋沢栄一は、若い時にヨーロッパの国々に行き、発展している社会を学んで日本に帰ってきましたが、その時の日本はまだそんな発展した社会ではありませんでした。そこで、五百もの会社を次から次へと作っていき、日本を発展させていったのです。
 この渋沢栄一のすばらしいところは、自分のために多くの会社を作ったのではなく、日本という国のために、社会をよりよくしようと考えてのことだったということです。だから、会社をたくさん作っただけでなく、渋沢栄一は、生活に困った人や親のいない子どものために、「養育園」という施設の仕事をしました。39歳で養育園の院長になってから、いろいろな仕事をしていきながら、亡くなるまでの50年以上も院長を続けたそうです。
 また、渋沢栄一が書いた有名な本『論語と算盤』の中に、「人生は努力あり」という言葉があります。これは、努力すると結果もよくなるので、日々努力することが大切ですということです。
 いずれにしても、ドラマももうすぐに終わりますが、私は、努力を大切にして、自分のためでなく、みんなのために考えて行動できる人になりたいと思いました。皆さんも、そうなって欲しいなあと思いました。