校長先生のお話

優しい人に

優しい人に

 今日で1月が終わります。明日からは2月です。3学期も後1ヶ月半ぐらいになりました。一日一日を大切にしてやっていきましょう。また、3日は節分、4日は立春となっています。昔の暦で言うと、季節は春になるということですが、まだまだ冬の寒さが続きます。風邪をひかないように気を付けましょう。

 さて、今日は、先週の笑顔とも関係することですが、「思いやり」「優しさ」についてお話ししたいと思います。「思いやり」という言葉は、よく使われます。私が持っている辞書で調べると、「相手の立場や気持ちを理解しようとする心」と書いていました。
 先日、とても感心することを見かけました。それは、預かり教室でランチルームでおやつを食べている時のことでした。誰かが牛乳をこぼしてしまいました。その時、自分がこぼしたわけでもないのに、ペーパータオルで拭いてあげている人がいたのです。手が汚れるから、冷たい水で手を洗わなくてはなりません。手も冷たくなります。言われてからするのではなく、自分から進んでしていました。本当にすばらしい行動です。
 こんな時、お世話してくれた人も、お世話した人も、心の中にお花みたいなものがぱっと咲いたのではないかなと思いました。

 ところで、「優しい」という漢字、高学年の人でないと分からないと思いますが、人を表すにんべん、それに「悲しみ」という意味の「憂い」という字を書きます。優しいという漢字の中に、悲しいという意味の漢字が入っているのです。私は、悲しみや憂いをたくさん感じた人、分かってあげられる人は、だれにも負けないぐらいに優しい人になれると思いました。人の痛みや困った様子に気付くことができる、優しい人になれるといいと思います。